まちの自然発見ひろば

まちで見られるバッタやキリギリスの仲間:種類と観察のポイント

Tags: バッタ, キリギリス, 昆虫, 自然観察, 都市の自然, 鳴き声

都市で見られるバッタやキリギリスの仲間:種類と観察のポイント

私たちの身の回り、例えば公園の草むらや空き地、河川敷など、都市の中にも多様な自然が存在しています。その中でも、草の間に隠れ、時に軽快なジャンプを見せるバッタや、夜になると美しい声で鳴くキリギリスの仲間たちは、身近な自然観察の対象となります。これらの昆虫は、都市環境に適応しながら生活しており、その姿や生態を知ることは、都市の自然の豊かさを再認識するきっかけとなるでしょう。

この記事では、まちで出会えるバッタやキリギリスの仲間に焦点を当て、どのような種類が見られるか、どのように観察すれば良いか、そして彼らの特徴的な「鳴き声」について解説いたします。親子で一緒に、身近な場所での自然観察を楽しむための一助となれば幸いです。

都市で見られる主なバッタ・キリギリスの仲間

都市環境で見られるバッタやキリギリスの仲間はいくつか種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。

これらの他にも、ナナフシモドキ(バッタに近い仲間ですが、姿は枝に似ています)や、小型のコオロギ類など、様々な仲間が都市にも生息しています。

バッタやキリギリスの観察ポイント

彼らを観察するためには、いくつかのポイントがあります。

鳴き声から種類を知る楽しみ方

バッタやキリギリスの仲間の大きな特徴の一つに「鳴き声」があります。ただし、実際に声を出しているのではなく、体の部位(翅や後脚)をこすり合わせることで音を出しています。これを「鳴音(めいおん)」と呼びます。

鳴くのは主にオスで、メスを呼ぶための声や、縄張りを主張するための声など、状況によって鳴き方が異なります。種類によって鳴き声が全く違うため、鳴き声を聞き分けることで、そこにどのような種類の昆虫がいるかを知ることができます。

例えば、エンマコオロギの「コロコロリー…」、ツユムシの「ジー…チョン」、またはショウリョウバッタが飛ぶときの「キチキチ」という音など、それぞれの種類が持つ独特のサウンドがあります。

親子で一緒に、耳を澄ませて草むらの音を聞いてみるのはいかがでしょうか。「これは誰の声かな?」「どんな虫が鳴いているんだろう?」と想像しながら、鳴き声を手がかりに虫を探してみるのも、新しい発見につながる面白い取り組みです。スマートフォンの録音機能を使って、気になる鳴き声を記録しておき、後で図鑑やインターネットで調べてみるのも良いでしょう。

子供と一緒に楽しむためのアイデア

自然観察は、子供たちの好奇心を刺激し、探求心を育む貴重な機会です。

まとめ

都市の身近な場所にも、バッタやキリギリスの仲間たちはたくましく生息しています。彼らの姿を探したり、特徴的な鳴き声に耳を傾けたりすることで、普段見過ごしている都市の自然の多様性に気づくことができます。

ぜひ、この機会に親子で一緒に、まちの草むらを訪れてみてください。小さな昆虫たちの世界には、驚きや発見がたくさん隠されています。そして、見つけた発見は、「まちの自然発見ひろば」でぜひ皆さんと共有してください。皆さんの投稿が、他の家族の新たな発見のヒントになるはずです。